私は偏差値40の地方私立大学に通っていいましたが、
トップレベルの工学系大学院に合格することができました。
学力に自信が無かった私でしたが振り返ってみると、
「情報収集」と「適切な学習」をすることがとても大事だったと思います。
この記事では、大学院受験に向けた準備や合格するために実践した具体的な方法を
お伝えします。「私には有名大学院は無理かも」と感じている方に、少しでも希望やヒントをお届けできればと思います!!
研究室決め
私は地方私立大学で理系の情報系を学んでいました。
元々は学部を卒業したら企業に就職する予定でしたが、3年生の秋に研究室に配属されて
本格的に進学するか就職するかを悩むことになります。年を明けた頃に親と相談の上で大学院に進学することに決めました。
ただ当時所属していた研究室がしていた研究分野ではない、別の分野に興味があったので、自分が興味のある分野の研究を行っている研究室に移ることを考えました。
大学院進学を目指す上で、研究室選びは非常に重要なことです。この選択が、その後の研究生活やキャリアに大きな影響を与えるためです。一般的に研究室を選ぶ際に考えるべき点として、以下のような要素が挙げられます。
・自分の興味に合った研究分野であるか
・研究室の実績や教授の指導力
・大学院の学生へのサポート体制や研究環境
・入学難易度
・大学院の立地
私はこの5点の中で「自分の興味に合った研究分野であるか」を重要視しました。ただ実際にどこの研究室がその分野でトップクラスの研究を行っており、国内外問わず認知されているのかを知ることは一般の大学生には難しいです。ですので、私がオススメしているのは、研究室を決める際に、一度 自分が興味のある研究室に研究室訪問をしてみることです。
研究室訪問をする際、まずは連絡を取ると思います。
連絡の取り方はメールが一般的だと思います。
4つの研究室に連絡を取りましたが、どの研究室もメールでやり取りを行いました。
研究室は常に大学院生を募集している場合が多いので、教授としても「他大学」「他学科」からの進学は歓迎してくれます。ですので、どんな理由でも大丈夫です。
「一度検索で上位に出た」や「家から一番近い」
などの理由でも良いので、とりあえず連絡してみるのがオススメです。
その分野の研究室に行くことで、そこにいる教授から他の研究室を教えてもらうことができます。その分野で仕事をされている方なので、一般の大学生より詳しいはずです。
連絡をしてみると、研究室についての質問することができると思います。
また、「研究室への訪問」をしたいということを伝えると、快く日程を調整してもらえると思います。
研究室訪問
とにかく院試においては、「情報収集が大事」といのは昔から言われていることなので、
研究室訪問で出来るだけの情報を手に入れてください。
〇事前準備
・質問リストの作成
〇持ち物
・筆記用具
・メモ帳
・USB
※手土産は準備しなくても良い
〇服装
自由(派手すぎるものは不適切)
事前準備について
質問リストは作成しておいた方が良いと思います。せっかく他の研究室でお話を聞くことができるので、「研究」「研究室」「入試」何でもよいので質問するのが良いと思います。
研究室訪問では、研究室についての説明をされた後は質問する時間となると思います。
その際に、何も質問がなかったら気まずいです。
持ち物について
基本的にはメモが出来れば良いと思います。
研究室によっては、院試の「過去問」や「解答」を保管しているところがあるので、
可能であれば「USB」に移してもらいましょう。
院試は過去問が大事なので、もらうことが出来たら合格率が上がります。
※私は研究室から「過去問」や「解答」を入手することはできませんでした。
服装について
服装は自由です。スーツを着ていく必要はありません。
ただ常識のある服装でいきましょう。
オススメ質問リスト
・その研究室が具体的に何について研究してるか?
・大学院生はどのくらいいるのか>
・外部からの進学者はどのくらいいるのか?
・研究室のスケージュール(忙しさ)
・研究設備について
・他にも研究室はあるか?
・就職先
・研究室の学生と会話することができるか?
・希望の研究室に入れるか?
(大学によっては試験の出来で研究室を選ぶことになる)
個人的に重要だと思う質問は
・外部からの進学者はどのくらいいるのか?
ホームページなどの「合格者人数」などを公開している大学だと質問する必要はないかもしれないですが、この質問をすることによって外部受験の難易度がわかります。大学によっては外部受験者がほとんど合格していないとう場合もあります。
・他にも研究室はあるか?
その分野の研究室を知ることができますし、研究室の評価も知ることができます。
・研究室の学生と会話することができるか?
その研究室について詳しく聞くことができます。また、院試についてのアドバイスをもらうことができたり、研究室で保管してる「過去問」や「解答」をもらえる可能性があります。
※研究室訪問前にメールで学生と会話したいということを伝えておくとスムーズ良いと思います。
院試 勉強
私は4つの研究室訪問をしましたが、受験する大学は1つにしようと決めていたので、
4つの中から1つに決めて受験しました。
試験日:8月下旬から9月上旬 (受験日が被ることがかなりあります)
一般的に院試は
・筆記試験(専門科目+英語)
・面接
で行われることが多いです。
私が受験した大学は、
・専門科目が300点
・外国語試験が100点
の合計400点の試験でした。
おそらく面接は点数に入っていません。
それぞれの試験について、
どのようなことをしたのか説明していきたいと思います。
「外国語試験」について
外国語試験は「TOEIC」と「TOEFL」のどちらかの点数が必須でした。
TOEICの方が世間に広まってる印象があったので、TOEICを受験することにしました。
私の場合は、4年生には専門科目の勉強に専念したいなと考えていたので
3年のうちにTOEICは終わらせておこうと思っていました。
今まで英語はしっかり勉強しておらず、大学受験の時は、センターの英語試験で50%しかとれないほど英語が苦手でした。ですが、1か月ほどしっかり勉強していたら、TOEIC745点を取ることができました。TOEICの勉強は「公式問題集」「金フレ」「でる1000」で行いました。英語のセンスがなくてもこの3つを真剣にやれば絶対に700点は越えます。
専門科目について
私は「計算機ソフトウェア」「計算機ハードウェア」「情報数学」の3科目でした。
情報収集が大事だと言っておきながら、過去問は4年分しか入手することが出来ませんでした。解答も全く入手することが出来ませんでした。
そのような厳しい状況でも合格できたのは、「適切な学習」が出来たからだと思います。
そんな私がオススメする勉強法は
オススメ学習法
1,一番最初に院試の過去問をすべて解く
2,レベルが上の大学院の過去問を解く
3,勉強だけする
この3つになります。
1,「一番最初に院試の過去問をすべて解く」
最終目標を見据えたうえで逆算的に学習を進めるのがベストだと思います。
院試の勉強も長くても半年ほどだと思います。また、大学4年生は自分が所属している研究室での研究や大学の授業があります。短い期間で院試合格に最小限の学習時間だけで合格するためにも逆算的に学習をするのがオススメです。
何年か分は院試直前に解きたいと考えて、数年残すという方もいるかもしれません。
過去問が何年分もあるという方は、そのような方法でも良いかもしれませんが、私のように数年分しかないという方は、そのような方法はオススメ出来ません。
直前に解く感覚を鍛えるのも大事ですが、それよりも出来るだけはやく試験の傾向をつかんで適切な学習の質を上げたほうが良いと思います。
院試は応用的な問題というよりかは基本的な問題が出題されることが多いので、傾向をつかむことが優先です。
一番最初に大学院の過去問を解いてみると全く解けないと思います。
なにがわかないのかもわからない。
ですが、大丈夫です。安心してください。
焦る気持ちわかりますが、そーいうものです。
わからない点がわかるようになるまで基礎を学習すれば、
問題が解けるようになっていると思います。
2,「レベルが上の大学院の過去問を解く」
私のようにたくさんの過去問を集めることが出来なかった方には特にオススメです。
私の場合は情報系の問題が出題されていたので、「東京大学」「京都大学」「東京工業大学」などの院試の問題の中でで似たような問題を解いていました。
有名大学の大学院は数十年分の「過去問・解答」がメルカリやヤフオクなどで販売されていることがあります。自分が受ける大学の院試の傾向をつかんだうえで、「過去問・解答」を使って理解を深めることも一つの手だと思います。
3,「勉強だけする」
これは言うまでもありませんが、結局これが一番合格する確率を上げてくれます。
勉強だけすることにより、他の情報が入ることがないので記憶力も保たれますし、勉強する時間が増えます。私は試験の2ヶ月前くらいからは、一日10時間は勉強していました。
長くても半年ほどの勉強ですから、集中しましょう。
院試当日
〇筆記試験
持ち物:受験票、腕時計、筆記用具
服装 :自由
腕時計は必須です。試験会場に時計がないということが良くあるみたいです。
実際に、私が受験した時も時計はありませんでした。
筆記試験の時はスーツを着る必要はないと思います。筆記試験のときにスーツだったということはあまり聞いたことがありませんでした。
〇面接
持ち物:受験票
服装 :スーツ
面接なので基本的に服装はスーツです。ちらほら私服の方もいましたが、ごく少数だと思います。私が受験した大学の面接は、得点化していないということもありあっさりとしていました。
実際に面接で質問されたこと
・試験の出来
・試験はどこができなかったと感じたか
・担当教員の希望
・なぜその研究室にしたのか?
大学によっては面接をもっとしっかりやるというところもあると思います。
一般的に、大学院の面接で質問されるものとして、以下のような質問が挙げられます。
・なぜその大学・研究室を選んだのか
・今進めている卒業研究の内容
・卒業後の進路
私は院試を受けた時は、卒業研究がほとんど進んでいなかったので、
質問されたら「現状進んでいるところ+今後の研究予定」を答える予定でした。
事前に回答を準備すればスムーズに答えることが出来ると思うので、ぜひ準備しておいてください。おそらくあまり複雑な質問はされないと思います。
合格後
合格したら
所属予定の研究室に連絡することをオススメします。
「4月までにしておくべきこと」など気になることを質問しましょう。
忘れずに入学手続きをしましょう。
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